「リーダーになったはいいが、何から手をつければいいかわからない」――初めてチームリーダーを任された人の多くがこの状態に陥ります。プレイヤーとして成果を出してきたスタッフが、リーダーになった途端に迷走するケースは少なくありません。この記事では、携帯販売のチームリーダーが就任初期に必ずやるべき3つのことを経験者が解説します。
この記事の結論
- リーダー就任初期の最優先事項は「メンバーの現状把握」
- チームの目標と数字を全員で共有することが土台になる
- コミュニケーションの仕組みを作ることでチームが自走し始める
- 「自分が一番売る」から「チームで売る」への意識転換が最初の壁
KOKI|通信求人ラボ 編集長
携帯販売業界で3年以上の実務経験。業務委託スタッフからチームリーダー・マネジメントを担当。育成したスタッフが独立・起業した実績を持つ。合同会社Vividspace代表。
目次
- リーダーになった瞬間に変わるべきこと
- やるべきこと①:メンバーの現状を把握する
- やるべきこと②:チームの目標と数字を設定する
- やるべきこと③:コミュニケーションの仕組みを作る
- リーダーが陥りやすい落とし穴
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
リーダーになった瞬間に変わるべきこと
プレイヤーとリーダーは、求められることが根本的に違います。プレイヤーは「自分が成約する」ことがゴールですが、リーダーは「チームが成約する」ことがゴールです。この意識の転換ができないリーダーは、チームを置いて自分だけ動き続け、メンバーが育たないという状況に陥ります。
プレイヤーの役割
自分が成約する
自分の数字を上げる
自分のスキルを磨く
評価基準:個人の成約数
リーダーの役割
チームが成約する仕組みを作る
チームの数字を上げる
メンバーのスキルを伸ばす
評価基準:チームの成約数
この意識の転換が、リーダーとして最初にすべき最大の仕事です。
やるべきこと①:メンバーの現状を把握する
チームを動かすためには、まず「誰が・何が得意で・何が課題か」を把握することが絶対条件です。把握なき指示はチームを混乱させます。
メンバーごとに把握すべき情報
①
現在の成約率
今の実力値を数字で把握
②
強みと弱み
声かけ・ヒアリング・クロージングどこが得意か
③
モチベーション・目標
なぜこの仕事をしているか・何を目指しているか
④
今の課題・悩み
現場で困っていること・改善したいこと
把握の方法は1on1(一対一の面談)が最も効果的です。就任後の最初の1〜2週間で、全メンバーと15〜30分の1on1を実施することを強くおすすめします。
この一言で、メンバーは「リーダーが自分を見てくれている」と感じます。信頼関係の構築も同時に進みます。
やるべきこと②:チームの目標と数字を設定する
「とにかく頑張ろう」という掛け声だけのチームは動きません。具体的な数字と期限を設定することで、メンバーが何に向かって動けばいいかが明確になります。
チーム目標設定の構造
今月のチーム成約数:○件 / 月間売上:○万円
メンバーAの目標
成約○件 / 声かけ○人
メンバーBの目標
成約○件 / 声かけ○人
メンバーCの目標
成約○件 / 声かけ○人
目標設定のポイントは3つです。
① 数字で表す:「成約率20%以上」「月間成約15件」など、数字で測れる目標にします。
② メンバーと一緒に決める:リーダーが一方的に決めた目標より、メンバーが自分で決めた目標の方が達成率が高まります。
③ 行動目標と結果目標を両方設定する:「月間成約15件(結果)」と「1日声かけ20人(行動)」の両方を設定します。
やるべきこと③:コミュニケーションの仕組みを作る
チームが自走するためには、コミュニケーションの仕組みが必要です。リーダーが一人ひとりに個別で対応し続けると、リーダーがボトルネックになってチームが止まります。
コミュニケーションの3層構造
日次
朝のブリーフィング(5分)
今日の目標・前日の振り返り・気になる点の共有
週次
週間ミーティング(15〜30分)
週の数字確認・良かった事例の共有・来週の課題設定
個別
1on1(月1〜2回)
個人の成長・悩み・キャリアについて深く話す場
この3層のコミュニケーション構造を最初に作ることで、チームに「情報が流れる仕組み」が生まれます。特に朝のブリーフィング5分は最小コストで最大の効果を生む施策です。「今日何を頑張るか」を全員で共有するだけで、チームの動きが揃います。
リーダーが陥りやすい落とし穴
| 落とし穴 | 対処法 |
|---|---|
| 自分が一番売ろうとする | 「チームで売る」意識に切り替える。自分のプレーは最小限に |
| 全員に同じ指示を出す | メンバーの課題は違う。個別に対応することが基本 |
| 結果だけ求めてプロセスを見ない | 声かけ数・ヒアリング数など行動量も一緒に管理する |
| メンバーの悩みを聞かない | 1on1を定期的に設けて「聞く場所」を作る |
よくある質問(FAQ)
まとめ
この記事のまとめ
- リーダーの役割はプレイヤーと根本的に違う。「自分が売る」から「チームで売る」へ
- まず全メンバーと1on1を行い、成約率・強み・課題・目標を把握する
- チームの目標と数字を全員で設定・共有することで方向性が揃う
- 日次ブリーフィング・週次ミーティング・1on1の3層構造でコミュニケーションを仕組み化する
- 最初の1ヶ月で「把握・目標設定・仕組み作り」の3つを完成させる
リーダー就任直後の動き方が、チームの3ヶ月後・6ヶ月後を決めます。「何をすべきか」に迷う時間を最小化して、今日から3つのアクションを始めてみてください。

