携帯販売でYESを引き出す「二択提案」のトーク術


「どうしますか?」と聞くと「考えます」と言われてしまう。そんな経験はないでしょうか。クロージングで「するかしないか」を聞く代わりに「AかBか」を聞く「二択提案」を使うだけで、成約率は大きく変わります。この記事では、お客様に選ぶ感覚を与えながら自然にYESを引き出す二択提案のトーク術を経験者が解説します。

この記事の結論

  • 二択提案はどちらを選んでも成約になる2択を用意する技術
  • 「するかしないか」ではなく「AかBか」に変えるだけで成約率が上がる
  • 3択以上は出さない。選択肢が増えると「決められない」になる
  • おすすめを一言添えることで、お客様の決断をさらに後押しできる

KOKI|通信求人ラボ 編集長

携帯販売業界で3年以上の実務経験。業務委託スタッフとしてキャリア代理店およびイベントに従事した後、採用・研修・マネジメントを担当。育成したスタッフが独立・起業した実績を持つ。合同会社Vividspace代表。

目次

  1. 二択提案が成約率を上げる理由
  2. 二択提案の4つの鉄則
  3. シーン別・二択提案フレーズ集
  4. 二択提案が使えるタイミング
  5. 二択提案でもお客様が迷ったときの対処法
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ

二択提案が成約率を上げる理由

「どうしますか?」という質問には、「する」「しない」の2択があります。しかし「AかBかどちらにしますか?」という質問には「しない」という選択肢がありません。これが二択提案の本質です。

人間の心理には「選択肢があると選びたくなる」という傾向があります。「するかしないか」では、しないことへの抵抗感がなくなりますが、「AかBか」では「どちらを選ぶか」という思考に自然に誘導できます。

さらに二択提案には3つの心理的効果があります。

① 自己決定感が生まれる
「自分で選んだ」という感覚が生まれるため、後悔やキャンセルが減ります。

② 選択の負担が小さくなる
「全部から選ぶ」より「2つから選ぶ」方が圧倒的に決めやすいです。

③ 断る理由が作りにくくなる
「どちらにしますか?」という問いには、断る選択肢が自然に入ってきません。

二択提案の4つの鉄則

鉄則①:どちらを選んでも成約になる2択を用意する

❌「手続きしますか?しませんか?」
✅「一括払いにしますか?分割払いにしますか?」

どちらを選んでも成約になる2択が、真の二択提案です。「するかしないか」を聞いているうちは、まだ二択提案になっていません。

鉄則②:おすすめを一言添える

「AとBどちらにしますか?個人的には、○○さんの使い方だとAの方が合っていると思いますよ」

二択を提示した後におすすめを一言添えることで、迷いが減ります。「プロが勧めてくれた」という安心感が決断を後押しします。

鉄則③:3択以上は出さない

「ジャムの法則」という心理学の研究によると、選択肢が多すぎると人は決断できなくなります。携帯販売でも同様で、プランを3つ以上並べると「考えます」という保留につながります。必ず2択に絞って提示します。

鉄則④:「するかしないか」を聞かない

❌「今日手続きしますか?」
✅「お支払いはどちらがよろしいですか?」

「するかしないか」を聞くと「しない」という選択肢を与えてしまいます。「何を選ぶか」という質問に変えることが二択提案の核心です。

シーン別・二択提案フレーズ集

プランの選択で使う二択

「データ容量を抑えた30GBのプランと、使い放題のプラン、どちらがよろしいですか?月々の使用量からすると、30GBで十分だと思いますが、いかがですか?」

端末の選択で使う二択

「カメラ重視のAモデルと、バッテリー重視のBモデル、どちらが気になりますか?写真をよく撮られるとのことで、個人的にはAモデルがお勧めです」

支払い方法で使う二択

「お支払いは一括と36回払い、どちらがよろしいですか?月々の負担を抑えるなら分割の方が家計に優しいですよ」

カラー選択で使う二択(クロージング直前)

「カラーはブラックとホワイト、どちらがよろしいですか?」

カラー選択は、クロージング直前の「成約を前提とした質問」として使えます。カラーを聞いた後はそのまま手続きへ移ります。

手続き日程で使う二択(保留防止)

「今日と、次回来られるのでは今日の方が絶対ラクですよ。今日手続きするとしたら、一括と分割どちらがよろしいですか?」

「今日かどうか」という問いを飛ばして、「今日を前提にした二択」に持ち込みます。

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二択提案が使えるタイミング

タイミング 使う二択の例
プラン説明後 「30GBと使い放題、どちらがよろしいですか?」
端末説明後 「AモデルとBモデル、どちらが気になりますか?」
クロージング直前 「カラーはどちらにしますか?」
保留になりそうなとき 「一括と分割、どちらがよろしいですか?」
オプション提案時 「補償とクラウド、どちらから試してみますか?」

二択提案でもお客様が迷ったときの対処法

「迷ったときは○○さんの使い方に一番合うのはどちらか、で選ぶのが正解です。先ほどのお話からすると、私はAをお勧めします」

迷っているときほど「プロに決めてもらいたい」という心理が強くなります。「私のおすすめはこちら」という一言が、迷いを一気に解消します。

よくある質問(FAQ)

Q. 二択に気づいて「どちらもいらない」と言われたら?

「そうですよね。ちなみに今日来ていただいたきっかけは何でしたか?」と一旦ヒアリングに戻ります。来店の動機に戻ることで、潜在的なニーズを再確認できます。

Q. 二択で誘導していることに罪悪感があります。

二択提案はお客様にとっても「選びやすい」という恩恵があります。無数の選択肢から選ぶよりも、2択の方が明らかに決断しやすいです。「お客様の決断を助ける技術」として捉えることが大切です。

Q. どの二択から始めるのが最も効果的ですか?

プラン選択の二択から始めるのが自然です。プランが決まれば端末・オプション・支払い方法の二択へと自然につながります。「プラン→端末→支払い」の順番で二択を積み重ねることで、成約への流れが作れます。

まとめ

この記事のまとめ

  • 二択提案はどちらを選んでも成約になる2択を用意する技術
  • 「するかしないか」を「AかBか」に変えるだけで成約率が上がる
  • 3択以上は出さない。必ず2択に絞る
  • おすすめを一言添えることで、迷いを解消して決断を後押しする
  • 「プラン→端末→支払い」の順で二択を積み重ねると成約への流れが作れる

「どうしますか?」をやめて「AかBか」に変えるだけで、接客の流れは大きく変わります。今日の接客から二択提案を意識してみてください。

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